【オリジナルアイテム製作⑤】アルミ缶でアルコールストーブ
こんにちは、お越しいただきありがとうございます。
今回は自作した アルコールストーブ の燃焼試験の様子をお伝えします。
アルコールストーブの作り方はネット上にたくさん上がってるので割愛します。
(ポイントとなる穴については、直径1.2㎜×24か所としました)
今回のストーブの材料になったのはコチラ
350mlのアルミ缶なら何でも良いんですが、たまの贅沢と思いヱビスビールにしました笑(^^
缶の底部分を使うため、スーパーや酒屋で350ml缶の下部5センチくらいを凝視している人がいたら、それはきっとアルコールストーブを作ろうとしている人で間違いないでしょう・・・(嘘)
単体での燃焼はこんな感じです。
火をつけてからこの状態まで、約1分半です。
今回の燃焼試験では、最大火力を調べたいため、この状態をスタートとします。
検証に当たっての比較対象はコチラ
ご存知 SOTO/レギュレータストーブST-310
(ガス缶カバーは履かなくなったデニムのリメイクですが超雑なのでよーく見ないで下さい笑)
最大火力は2500kcal/h
この数値を基準にアルコールストーブの出力を測定していきます。
まずはST-310でお湯を沸かしてみましょう。
水温は25℃、水量は330mlです。
沸騰までにかかった時間は・・・
2分33秒!
このくらいで湧いてくれるとストレスがありませんねえ。
ここからはちょっと本題とそれますが、本実験における熱効率を求めてみましょう。
25℃の水330mlを100℃まで温めるためには、
75×0.33=24.75kcal
の熱量が必要です。(水1L が 1度 上がるのに 1kcal 必要)
ST-310の火力は2500kcal/h(1時間で2500kcalの熱量を放出する)なので、2分33秒(=2.55分)では
2500×2.55/60=106.25kcal
従って、ここでの熱効率を簡単に求めると
24.75/106.25 = 0.233 ⇒ 23.3%
と分かりました。
少量の水を沸かそうとすると、水面やカップ側面からの冷却比率が高い為でしょうか、熱効率が低いですね。
それでは続いて自作アルコールストーブでの湯沸しです。
条件は先ほどと同じ、水温25度の水330mlを沸騰させてみます。
はたして結果は・・・
12分1秒!(12.02分)
思ったより時間がかかってしまった気がします。早速計算してみましょう。
24.75×(60/12.02)÷ 0.233 = 530kcal/h
530kcal/hとはどのくらいの火力かというと・・・
SOTO レギュレータストーブST-310:2500kcal/h
ソロストーブのアルコールストーブ:760kcal/h(推定)
エスビットの固形燃料:490kcal/h
旅館で見かける固形燃料:450kcal/h(推定)
このあたりと比較してみると、固形燃料よりは若干強く、市販のアルコールストーブよりは弱いということになります。
思っていたよりちゃんとストーブしてます。
燃費についても調べたところ、40mlの燃料用アルコールで12分30秒の燃焼でした。
(初期点火から完全消化までの時間)
「メスティンで自動炊飯」をする場合は、燃焼時間がだいたい15分前後のようなので、50mlの燃料を注ぎ、若干高めの五徳を使うとちょうどよく炊けるのではないかと思います。50mlだと燃料費は約30円なので、こちらも固形燃料とほぼ同等ですね。
というわけで、アルミ缶で作ったアルコールストーブでしたが、それなりに活躍の場はありそうですね!
重量も約15gと超軽量、ウルトラライトです。日帰り登山のお供にいかがでしょうか?
(アルミなのですぐ凹みますが・・・)
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。良いGWを!
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