【キャンプギア選定③】コスパの良い燃料とは? ~ガス編~

toyo0111

2018年03月16日 20:04

こんにちは、お越しいただきありがとうございます。


今回のテーマは 燃料 です。


キャンプギアの花形ともいえる火器アイテムにおいて、どの燃料のコスパが高いかを考察してみましょう。


今回も読み物としてよろしければどうぞ・・・


比較の対象とする燃料は以下とします。


 ・ガス(OD缶)
 ・ガス(CB缶)
 ・ホワイトガソリン
 ・レギュラーガソリン
 ・軽油
 ・灯油
 ・アルコール


それでは最初に、単純な燃料単価を調べてみましょう。
※少量割高のものはなるべく対象にしないようにしました



<OD缶>・・主成分液化ブタン

①PRIMUS ノーマルガス大 IP-500G 648円



②Snowpeak ギガパワーガス500イソ 648円




検索上位にくる2種類について、簡単に平均をとると

 
   内容量420gで648円 ⇒ 単価1.54円/g




<CB缶>・・主成分液化ブタン

①SOTO レギュラーガス 3本セット 721円




②イワタニ カセットガスオレンジ 3本セット 960円




③TTS カセットボンベ 火子ちゃん 3本セット 861円




④ニチネン マイボンベ 3本セット 248円





同様に検索上位に出た4種を見てみましょう。

ニチネンだけが他に比べて断トツで安いですが、ホームセンター等でもこの価格帯で売られているものも見かけますね。むしろ他3種が高いと言えますが、メジャーな商品なので上記4種で平均をとることにします。


  内容量 250g×3本=750gで 平均価格697円 ⇒ 単価0.93円/g





ここからは液体燃料です。




<ホワイトガソリン>

①Coleman エコクリーン 4L 2514円




②ガレージ・ゼロ ホワイトガソリン 4L 1890円





  内容量4L で 平均価格2202円 ⇒ 単価0.55円/ml





<レギュラーガソリン>
全国平均価格・・135.4円/L (3/15時点) ⇒ 単価 0.14円/ml

<軽油>
全国平均価格・・111.9円/L (3/15時点) ⇒ 単価 0.11円/ml

<灯油>
全国平均価格・・88.2円/L (3/15時点) ⇒ 単価 0.09円/ml





<アルコール>主成分・・メタノール

①ケンエー 燃料用アルコール 500ml 282円





②ガレージ・ゼロ 燃料用アルコール 4L 1296円





それぞれ1Lあたりに換算すると
 ケンエー 564円、ガレージ・ゼロ 648円 ⇒ 単価0.61円/ml




それでは、ここまでのところでいったん単価を比較してみましょう。
ガスと液体燃料は分けて考えます。







ガス燃料ではCB缶が安く、液体燃料では灯油・軽油・レギュラーガソリンが並んで安く、ホワイトガソリンとアルコールがほぼ同じ価格帯と分かりました。





さてここからが本番です。


今回はあくまでも 燃費 を比較したいため、実際に燃料を使った際の燃料使用量と、発生する熱量の関係を調べましょう。


まずはOD缶ガスを燃料とする代表的な火器アイテム(バーナー)を以下の通り選定してみました。(異論たくさんあるかと思いますが燃料の考察ということでご容赦ください)

※ガス缶は250サイズを使用するとし、連続燃焼時間とガス消費量はカタログ値優先としますが、計算値の場合もあります。




①PRIMUS ウルトラバーナー P-153




最大発熱量 3600kcal/h
連続燃焼時間 55分
ガス消費量 245g/h



②Snow peak ギガパワーストーブ地 GS-100



最大発熱量 2500kcal/h
連続燃料時間 71分 
ガス消費量 210g/h



③SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウィンドマスター SOD-310



最大発熱量 2800kcal/h
連続燃焼時間 90分
ガス消費量 150g/h 



④SOTO ストームブレイカー SOD-372




最大発熱量 3000kcal/h
連続燃焼時間 53分 
ガス消費量 281g/h




③のウィンドマスターの使用時間が極端に長いですが、もしかしたら使用条件が最大火力維持ではないかもしれないですね。
とはいえ平均すれば薄まるだろう(暴)ということでそのままいってみましょう。


今回はバーナーの性能比較ではなく、あくまでも燃料コストを調べているため、ここでは非常に簡単に、①②④のバーナー性能まで含めた平均をとってみましょう。


 最大発熱量 2975kcal/h
 連続燃焼時間 67分 
 ガス消費量 221.5g/h



このとき、1時間当たりの燃料コストは、先ほど求めたOD缶の単価 1.54円/g から


  221.5g/h × 1.54 ≒ 341円/h



また1kcal当りにかかる燃料コスト

 341円/h ÷ 2975kcal/h ≒ 0.11円/kcal 


と求めることができました。




それでは続いてCB缶を使用する火器アイテムについて、以下の通り選定しました。





①イワタニ ジュニアコンパクトバーナー



 最大発熱量 2300kcal/h
 連続燃焼時間 77分 
 ガス消費量 194g/h



②SOTO レギュレーターストーブ ST-310



 最大発熱量 2500kcal/h
 連続燃焼時間 90分
 ガス消費量 150g/h 



③イワタニ カセットコンロフー 風まる



 最大発熱量 3011kcal/h
 連続燃焼時間 66分
 ガス消費量 250g/h 




④SOTO ハイパワーツーバーナー ST-525



 最大発熱量 4800kcal/h ⇒ 2400kcal/h(1口分)
 連続燃焼時間 96分(CB缶2本) ⇒ 48分(1本分)
 ガス消費量 312g/h



⑤ニチネン ミスターヒート(参考 計算外)



 発熱量 800kcal/h
 連続燃焼時間 220分
 ガス消費量 68g/h





ここでも乱暴ですが、①~④すべてを平均化してみると


 最大発熱量 2553kcal/h
 連続燃焼時間 70分
 ガス消費量 226.5g/h



この時の1時間当たりの燃料コストは、CB缶の単価 0.93円/g より


   226.5g/h × 0.93円/g ≒ 211円/h


また1kacl当りにかかる燃料コストは


   211円/h ÷ 2553kcal/h ≒ 0.08円/kcal



(乱暴な計算の結果)求めることができました。



ここまでのガス燃料に関する結果を整理すると、以下の通りです。






湯沸し単価はSOTO/ST-310の沸騰時間データを元にしています。



やはり全体としてCB缶を使う方が安いのは変わりませんが、発熱量単価で見ればそこまでの差はありませんでした

これはCB缶を使う火器の方が、平均的に燃焼効率(火力対ガス量)が優れているともいえるでしょう。

従って、調理や暖房目的で比較的長時間使用する場合にはCB缶のコスパが光るものの、湯沸し程度の使用であれば大差はないと考えられます。




今回はここまでにして、液体燃料の比較、及び全体での比較は次回にしようと思います。



それでは最後までお読みいただきありがとうございました。




記事中の各画像出典はメーカー公式HPより
ゆるキャン△は・・・とりあえず公式HP載せておきます・・・



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